立ちかえる価値はあるかもしれない基本のはなし

 

ちょっとみてほしいこの広告。

有名企業のプロモーション。

トップ企業だし、当然と言えば当然かもしれないけど、広告戦略の一本の導線(=ストーリー)が明確に見える。

まず写真には写っていない情報として、この広告が貼ってある場所。

某流通大手が展開するショッピングモールの喫煙所の中。

喫煙者にターゲットを絞ってることは言うまでもない。

では少しズームアップ。

加熱式のたばこが急速に普及していることは、喫煙者であればみな気づいている。当然大手のマーケティングリサーチの結果にもそれは出ているだろうけど、

 

メインイメージを使って、低温加熱式がもたらすメリットを強く打ちだして訴求。

締めくくりのコピーにこう書いてある。

 

「加熱式たばこは、温度で選ぶ時代へ」

 

ペルソナと言えるほど具体的ではないにしても、ある程度想定されたターゲット戦略が見える。

・既に加熱式に移行している喫煙者へ次なる選択肢を与えること

・加熱式も気にはなってる紙巻き派喫煙者へ選択基準を与えること

 

商品の特性、広告場所からして、そこで具体的な購入アクションを促すものではないだろう。

ただ、喫煙者が一定の時間をリラックスして過ごすであろう時間帯に、

「へー、なるほどね~」なんて頭の片隅にジャブを打っとく。

喫煙者であれば少なくとも数日の内には行くことになるコンビニのレジ付近に、実際の商品が陳列されている。

「あー、あの時見たやつだ!」

ふと視線を落とすと、そこにはちょうどいいサイズの簡単なカタログなんかが置いてある。

「ご自由にお持ちください。」

 

ストーリーはざっとこんな感じでしょう。

※web媒体なんかも含め、まだまだ深い戦略がみえるけど、それは別の機会に

 

そんこと言われなくたってわかってるよって。

その通りで、みんな頭ではわかってる。

でも、導線が疑わしい広告が頻繁に目につくのも事実かもしれない。

 

大手の広告は、さすがって場合が多い。

当然使える予算も桁が違う。

真似できないダイナミックなプロモーションもあるとしても、

戦略の導線といった基本的な考え方など、参考になること、お金をかけずに取り入れれるアイデアも多い。

 

自社の広告。

媒体の種類に限らず、

 

発信したい情報が、どんな経路でターゲットにリーチしているか。

 

リーチしてるなら、

 

伝えたいこと伝わってるか。

 

イメージにイメージを重ねて、

 

欲しいレスポンス。
獲得していきたいですね。

 

 

 

Thank you . Good luck!
by Tigris Branding

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